自分の再婚後、養育費の支払いを拒否または減額してもらう方法

離婚後に前妻が子供を引き取った場合、養育費を払う形になりますが、自分の再婚を機に養育費の支払いが厳しくなるケースもあると思います。

しかし、養育費は子供の生活維持のためにも支払う必要があるだけに、どのような対処をしたら良いのか悩むところです。

この記事では、『自分の再婚後、養育費の支払いを拒否または減額してもらう方法について紹介します。

前妻に自分の厳しい経済状況を伝えて話し合う

養育費の支払いを拒否または減額してもらうためには、前妻に自分の厳しい経済状況を伝える必要があります。

いきなり『再婚後は経済的に厳しいから、養育費の支払いを拒否する!』と前妻に伝えても、前妻の怒りを買う恐れがあり、養育費の問題解決に繋がりません。

ギリギリの生活状況を前妻に伝える

再婚後、養育費の支払いが本当に厳しい時は、ありのままの生活状況を前妻に伝え、払えない現実を知ってもらう対応が大切です。

ただし、養育費は子供の生活に直結する部分だけに、あくまでも『本当にギリギリの生活状況』という人が行う対応です。

再婚したとはいえ、前夫に養育費の支払い能力がなければ、養育費を払ってもらえないので、ギリギリの生活状況を前妻に伝える行動は、現実的な話し合いをするためのスタートラインです。

前妻が怒っても自分がキレたら逆ギレになる!

前妻に、『自分の生活状況が厳しいから養育費を払えない。』と言った場合は、前妻の怒りを買う可能性が高く、その原因が再婚だと前妻の怒りはさらに大きくなります。

しかし、前妻の怒りは当然の反応と言えるため、前妻の怒りに対し自分が怒る行為は避けるべきです。

『前妻から怒られても仕方ない』という覚悟を持って、自分の現実を理解してもらう行動が大切になります。

前妻の生活状況を確認しながら養育費について話し合う

自分の厳しい生活状況を伝えたら、次に前妻の生活状況を確認して、その状況に合った話し合いをします。

この際、前妻から確認するべき重要な内容は下記の点についてです。

  • 養育費の支払いを止めたら生活が成り立たない。
  • 養育費を減額すると子供の生活環境が悪くなる。
  • どの位の養育費を支払えば前妻や子供が困らないか確認する。

養育費の支払いを拒否または減額する対応をして、前妻や子供の生活が成り立たないケースは、養育費の支払い方法を変更できません。

そのため、養育費について前妻と話し合い、養育費の拒否または減額が難しい場合は、新たに別の対策を考える必要があります。

一方、養育費の支払いがなくてもなんとか生活できる状況だった際は、子供の生活環境が悪くならない範囲を前提に、『どの位の養育費を支払えば生活を維持できる?』といった、減額を目的とした話し合いができます。

養育費の『拒否』や『減額』をすると前妻や子供の生活が成り立たない場合

養育費の支払いを『拒否』または『減額』などの選択が難しい場合、無理な対応をしてはいけません。

その理由として、『養育費を払えないから払わない!』という強行的な対応を自分がしたら、前妻や子供は生活できなくなります。

そのため、『非現実的な決断はしない』『自分ができる範囲』などを前提にした対応が必要で、前妻との話し合いの中で最善の答えを出したいところです。

養育費の支払いを止められない場合の対処法

養育費の支払いを拒否または減額できない場合は、養育費以外の部分で対処して、自分の生活を維持する選択になります。

自分自身できる限りの節約をする

再婚を機に養育費の支払いが厳しくなる時は、その選択をした自分に責任を持つべきです。

責任の一つとして、自分自身できる限りの節約を行い、『養育費の支払いを維持する』という対応は、取り組みやすくできる範囲の対策です。

例えば、1日1箱500円のタバコを吸っている場合、禁煙するだけで月15,000円近く節約できます。

タバコ吸っていない人でも、『食費』『水道光熱費』『嗜好品費』『友好関係費』などの節約をして、養育費の支払いを維持する対応が誠意ある形で、養育費の支払いを拒否できない時の対処方法になります。

再婚相手に節約のお願いをする

再婚を機に養育費の支払いが厳しくなる時は、再婚相手に節約のお願いをする対応も必要になってきます。

再婚相手からすると、『なんで養育費のために私が節約するの!』と不満を感じるでしょうが、そういった状況の男性と再婚しているので、受け入れてくれる可能性は高いです。

一方、節約ばかりでは再婚相手の納得を得られないケースもありますので、自分自身収入を増やす努力も大切なポイントです。

最近は、ネット上で副業を行いやすい時代になっているので、クラウド的な副業でも養育費の足しになる対策ができます。

もちろん、転職して収入を増やせれば問題解決に近づきますが、中々そうはいかない現実があるため、できる範囲からの地道な対処をしてみてはいかがでしょうか。

養育費の支払いを待ってもらえる状況なら待ってもらう方法もある!

養育費の支払いを待ってもらえる状況なら、『いつまで待って欲しい』という明確な期限を前妻に伝え、養育費の支払いを待ってもらう方法も一つの手段です。

再婚当初は色々な部分にお金がかかり、養育費の支払いが厳しくなるケースもあります。

しかし、再婚生活がスタートすれば再婚当初より出費が落ち着くので、養育費を払いやすい環境になります。

前妻に事情を説明して養育費の支払いを待ってもらい、待ってもらう間に経済状況を安定させる方法は、比較的前妻の理解を得やすい選択です。

その際は、『いつから幾ら養育費を支払う』といった、明確な提示が大切なポイントで、提示した内容は実行する必要があります。

まとめ

養育費の支払いを拒否または減額すると、前妻や子供の生活に支障を与えるため、『これをやれば解決する』という方法は極めて少ないです。

それだけに、養育費の支払いが困難になるような再婚計画は事前に回避する必要があり、困難になった場合でも養育費を払う方向で対策を模索するべきです。

一方、養育費の話し合いを前妻とする時は、『嘘』や『無理』などの無い内容にして、前妻や子供の現実を配慮した対応が大切です。

マリッシュ

ピックアップ記事

関連記事一覧