子連れで再婚する時に想定される問題点と注意点とは?
離婚手続きが完了して心身共に少し落ち着いたら、次に考えるのは『再婚』ではないでしょうか?
誰かと一緒に生活することは、一度離婚を経験して懲りたはずなのに、男は女を、女は男を求める動物なのでしょう。
しかしながら、再婚は初婚とは状況が異なり、様々な障壁があることがあります。
再婚したいのになかなか再婚に踏み込めない理由の一つとしてあげられるのが、子供の存在です。
今回は子供がいることが再婚を躊躇させる障壁となる理由と注意点について紹介致します。
子連れ再婚の3つのパターン
まず子連れでの再婚には、大きく分けて3つ、小さく分けて6つのパターンが考えられます。
- 相手に子供がいて、自分に子供がいない場合
- 手に子供がいなくて、自分に子供がいる場合
- 相手にも自分にも、子供がいる場合
さらに、前の配偶者との子供はいるが、親権は前の配偶者にあり「実質的には子連れではない」が、「事実上は子連れである」ケースもあります。
- 相手に連れては来ない子供がいて、自分に子供がいない場合
- 相手に子供がいなくて、自分に連れては来ない子供がいる場合
- 相手にも自分にも、連れては来ない子供がいる場合
いずれのケースにおいても、気の合う相手に恵まれても、子供と上手くやっていけないと、再出発をしても苦難の連続になります。
そのため、再婚の際には、子供の存在についてはきちんと確認しておくのが良いでしょう。
子供の存在が再婚の障壁になる理由
子供の存在が再婚を躊躇させる障壁となるのが、子供が結婚後にトラブルの種になる事があるためです。
そして、そういったトラブルから子供を守りたい、という気持ちが、再婚に対して非積極的な気持ちにさせてしまうのです。
それぞれのケースについてみていきましょう。
女性に娘がいた場合の問題点・注意点
女性の子供が女の子の場合、新しい父親は娘からすれば血の繋がらない異性になります。
そして、再婚した義理父が、連れ子の娘に手を出す、という話はよく聞かれる話ですので、そのような性癖を持っていないことを十分に注意する必要があります。
男性に息子がいた場合の問題点・注意点
逆に、男性側に息子がいた場合も同様に義理母と異性関係になります。
息子も思春期頃になると、両親の夫婦関係に敏感になる年頃です。
次第に父親に似てくる息子を、理性のある母親として接していられるでしょうか?
女性に幼い子供がいる場合の問題点・注意点
また、女性に小さな子供がいた場合、女心が、母親の愛より増した場合には、子供を邪魔に思うようになって虐待に発展することもあるようです。
最悪のケースとして、子供が亡くなってしまっているニュースなどもよく耳にします。
双方に子供がいる場合の問題点・注意点
両方に、子供がいる場合、相手の子供も自分の子供のように思えるでしょうか?
姪や甥は可愛いものですが、やはり、人は自分の子供が一番可愛いと思うものです。
互いに、相手の連れてきた子供を自分の子供と同じように接することができるかが重要なポイントになります。
もちろん、頭ではきちんと理解できていて、そうしなければと自分に言い聞かせていることでしょう。
しかしながら、それでも、無意識に自分の子供と相手の子供を差別してしまう扱いや振る舞いが生じしまうことがあります。
そして、当然その子供は傷つき、上手に対処できない場合には家庭における大きな問題となるケースが後をやみません。
相手が初婚で自分に子供がいる場合の問題点・注意点
相手が初婚だった場合で、自分に子供がいた場合、相手の親は多くの場合結婚自体に反対することが多いです。
自分が初婚で相手に子供がいた場合、男性なら「自分の子供として育てる」と言いそうですが、本心からなのかはわからないところです。
場合によっては問題を真剣に考えないままの、見栄による発言であることもあります。
実際、社会に溢れる幼児虐待事件を見ると、安易にその言葉を信じるのは多少リスクがあると言えるでしょう。
子供がすでにいることによる経済的なデメリット
再婚する時にすでに子供がいたとしても、再婚後に、「再婚相手との子供が欲しい」と思う事もあるかもしれません。
特に、若くして再婚した場合には、そういった気持ちを持つ人が多いようです。
この場合に気をつけなければならないポイントは、経済力です。
すでにいる子供に加えて、さらに新たに2人の子供を作ることができるかどうかは、相手の子供とうまくやっていけるかという問題に加えて、子供が増えることによる経済的負荷に耐えられるかどうかが重要になります。
連れ子再婚に伴う様々な課題の解決策
連れ子がいる状況での再婚する際の注意点について数多くあげてみましたが、解決策を考えてみましょう。
再婚相手の子供と異性関係に陥ることは、相手も傷つけるし、子供の人生も狂ってしまいます。
そのような相手を選ばないようにする、というのが、身も蓋もないですが、根本的な解決策になります。
異性を見る目を養う、ということになりますので、恋に落ちると盲目になりがちな自分を自制して、客観的に相手を見る冷静さを養うことが大切だといえるでしょう。
多くの場合そのようなトラブルは再婚後に発覚するものですが、相手とディープな話をして、相手の言動を注意深くかんさつすることで、その片鱗を察知することは可能であることが多いです。
自分の子供を虐待してしまうリスクの対策
自分自身の幼い子を虐待してしまうリスクは、恋に盲目になりがちな女性に特に顕著に見受けられます。
母性愛よりも異性への関心が勝ってしまうため、自分の子供さえも、「恋路を邪魔する敵」とみなしてしまうためです。
相手が自分の子供を虐待する場合には、毅然と別れる決意と行動力を持つことが大事ですが、自分がその加害者になってしまうリスクが有ることについて、自分自身と向かい合うことが重要です。
子供の不幸は、親の不幸と同じであると考え、そのような悲しいことが起きる前に、「子供を邪魔だなぁ」と思うようなことがある場合には、カウンセリングを受けることが悲しい事故を予防するのに役立ちます。
相手の子供をないがしろにしてしまうリスクの対策
自分の子供が一番可愛いと思うのは当たり前です。
でも、再婚相手に子供がいたら、自分の子供以上に相手の子供を可愛がる決意をしましょう。
意識して可愛がることで情が移り、我が子のように母性愛が注げるようになるひとも多いです。
犬や猫を、我が子のように可愛がっっている人が多いことを考えればわかると思いますが、情を注ぎ、絆を築くのに血の繋がりは必要ありません。
両親というリスクホットラインを確保しておく
親の協力を得る、というのも一つの選択肢です。
自分の親、相手の親と困ったときに気兼ねなく相談できるような人間関係を構築することは、再婚後の生活を充実し安定させることに大きく役立ちます。
場合によっては再婚するにあたり相手の親に反対を受ける、なんていうこともあるかもしません。
でもそこは「子供のため」、と思い頑張って大人な対応ができるようにすると良いでしょう。
再婚後の長い結婚生活の為には、親は味方にしておくのがベストです。
親を敵にまわしても、なんの得もありません。
一番重要な心構え
いずれのケースにしても、子連れ再婚において一番重要なこととして共通して言えることは、二人の人生より、子供の人生を一番に考えるべきである、ということです。
子供に対する自分自身の考え方と、相手の考え方が一致する人を、再婚相手に選ぶようにすると、きっとうまくいくでしょう。
我が身より子供のことを考えるということは、ある意味一番難しいことかもしれません。
しかし、自分自身の子供であれ、相手の子供であれ、子供の優先順位を2人で一番にすることで、再婚後の生活が安定し、間接的に2人の再婚自体が上手く行く結果につながることが多いです。
離婚・再婚という人生の荒波は子供にとっても大きな試練です。
親として愛情をたっぷり注いで子育てをすることは、子供の心を癒やすために必要なことです。
自分のことだけでいっぱいいっぱいになりがちですが、子供のケアをしっかりすることが、子連れ再婚を成功させる最大の秘訣であると言えるでしょう。