子連れでバツイチ女性が再婚するデメリットとは?母子家庭のままの方が良い?
シンママとなってしまっても、新たな出会いはあるし、再婚する可能性もあるでしょう。
再婚をすれば新しい家族をまた一から築けますし、一度は父親を失ってしまった子供も、もう一度父親を持つことができます。
バツイチとなっても、再度新たに家庭に憧れを抱くかもしれませんが、再婚生活は夢と希望ばかりではなく、当然デメリットもあるものです。
しかも、子供にとって良かれと思っても、実は負担になることもあります。
再婚には一体どのようなデメリットがあり、注意が必要なのでしょうか。
バツイチ女性が子連れで再婚することのデメリットや注意点について紹介致します。
子連れ再婚のデメリットとは
シンママが再婚をする場合にまず考えるべきは、子供の気持ちと環境に対してのデメリットです。
家庭環境の変化に加え、転校や引っ越しが伴うような新生活となると、子供の気持ちは大変複雑で、心に大きな負担をかけてしまうものになる可能性があります。
また、養子縁組をするかしないかで子供の環境はさらに大きく変化するため、じっくり考える必要があります。
養子縁組をすると子供と新しいお父さんは法律上でも親子となれますが、父親が子を養育する義務だけではなく、将来子供が父親を介護する義務も発生します。
得られるものだけではなく、子供にとってのデメリットを慎重に配慮して検討する必要があるのです。
再婚すると子供が荒れるって本当?
子供は、母親が離婚したことで父親を失い、既に一度心に傷を持っています。
その後、母と子で頑張って築いてきた親子関係が、新しいお父さんの登場によって、さらに新しい環境に対応せねばなりません。
これら家庭環境の目まぐるしい変化は、子供にとって深刻なストレスとなります。
子連れ再婚をした環境にある子供が全て荒れるわけではありませんが、複雑な思いや寂しい思い、ストレスを抱えることによってその可能性が高まる傾向にある、ということは忘れてはなりません。
再婚相手が子供を虐待するリスクは高い!?
悲しいことですが、児童虐待は、母親の再婚相手から行われことが多いのは事実です。
結婚前には子供も懐き、相手も自分の子供の様に接してくれていたとしても、再婚相手からの子供への虐待はなかなか予想ができない事が多いようです。
特に相手にとっての実子ができた場合には、母親の連れ子と実子の間で愛情の差が出てしまい、虐待につながるケースもあるのです。
残念なことに男性の本能として、全ての人が他人の子を自分の子と同じように育てられるわけではない、ということも心に留めておいて、再婚後に何かあった場合には、「自分で子供を全力で守りきる!」、という覚悟を持たなければなりません。
子供の財産相続の問題はどうするか?
シンママが再婚すると、子供の財産相続の問題が出てくる場合があります。
もし再婚後に子供と新しい父親が養子縁組をして、法律上での親子関係となったとしても、子供と実父との関係は変わりません。
引き続き養育義務がありますし、実父の財産相続の権利もあります。
逆に、新しい父親の財産を相続する場合には、養子縁組をしておかなければ相続できないのです。
もしくは遺言で連れ子に財産を遺贈する、ということを記しておかなければなりません。
シンママ本人の財産相続に関しては、配偶者でなくなった元夫の相続はできませんが、配偶者である新しい夫の相続人とはなります。
ここで気を付けなければならないのが、プラスの財産相続だけではなく、負の遺産相続、つまり借金なども相続してしまうという点です。
特に前の夫が借金癖のある人なら要注意でしょう。
子供が相続を放棄する、ということを考えておかなければなりません。
相続放棄以外には、子供の年齢が6歳未満であれば新しい父親との特別養子縁組をし、実父と完全に縁を切ってしまう方法もあります。
再婚すると養育費が減額されるリスクがある?
シンママが再婚をしても、実父の養育費負担の義務は継続します。
もし、子供が新しい父親と養子縁組をした場合でも、実父の養育費の負担義務には変わりありません。
しかし、養子縁組をすると新しい父親が扶養義務者となるため、新しい父親の経済状況を鑑み、協議をしていく中で、養育費が減額される場合があるのです。
前の夫が再婚を知り、新しい父親に経済力があると知った場合、養育費を減額してもらいたいと考え、調停を起こすことが考えられます。
なお、実際に裁判になると、養子縁組をした扶養義務のある新しい父親の方が、実の父親の扶養義務よりも優先される場合が多く見られます。
養育費を当てにして生活している場合、家計に関わるので、養育費は再婚によって減額させれる可能性がある、ということはしっかりと認識しておきましょう。
自ら養育費の受け取りを拒否するケースも!?
逆に、元夫が養育費を支払い続けたいと申し出ても、新しい父親が、前の夫からの養育費を受け取りたくない、いう場合もあります。
再婚を区切りに、元夫との縁を切ってほしいと考える男性に、そのような行動が多く見受けられます。オトコのプライド、というやつでしょうか。
いずれにしても養育費は子供にとって大切なことなので、子供にとって最善の方法を、実父、新しい父親と共に話し合い、探ることが大切でしょう。
子供が苗字が変わることを嫌がった場合はどうする?
シンママは、離婚した際にも、苗字に関しての煩わしさがあったはずです。
再婚にあたり、離婚時の選択によっては、子供も含め複数回に渡り苗字を変える必要があるため、慎重に検討しなければなりません。
子供の環境を考えると、いたずらに苗字を変えることは避けた方がよいかもしれません。
特に子供が学校に通っている年齢であれば、子供本人と相談をしましょう。
なお、戸籍上の苗字が変わっても、通称でそのままの名前を使い、引っ越しや進学のタイミングを待って苗字を変更する手もあります。
まとめ
シンママが再婚するか、母子家庭のままでいるか、悩ましく、かつ正しい答えはありません。
再婚を考える際は、子供にとってのメリットよりも、デメリットがなんであるかを一番によく考え、慎重に検討することが必要です。
父親を失った子供はすでに大きく傷ついている可能性があります。
子供が納得していない状況で強引に進めても、新しい家族関係が上手くいくものではありません。
子供がどのような気持ちで、どうしたいかなど、子供を主体に進めていけば、新しい父親との関係も築きやすいでしょう。